【ブログ小説】時計/第一話【勿論無許可転載+加筆訂正多数】 |
予報を聞いたことを2時間目の休み時間に某Bこと河村賢一は思い出した。
「あーぁーなんでこんな日に体育なんだよ」
とつぶやきそのままため息をはき、机にうつぶせになって眠りにつこうとした。
そんな中に楽しそうに萩原雪歩が話しかけてきた。
「そんなに落ち込むことないとおもいます」
うるさい。今俺はやる気がないんだ。放っておいてくれないか。
彼女は俺の親友であり仲間であり彼女でありセフレであり肉奴隷でありドMだ。
だから俺が何を考えているのか大体予想がつくのだろう。
それもそうだろうけど、でもこんなときに長距離走だなんてまったくついていない。
こんな日に走ったら汗だくだくのびしょびしょ。
当たり前だが非常に疲れるし本当に良い事が無い。
強いて言えば、俺が2-Aにいるのが不幸の始まりだ。
2-A、2-B、2-C、2-Dにクラスが分かれていて
A、Bは持久走。C、Dはハードルとわかれていている。
実際俺でもなんで持久走と短距離ハードルで分かれているのか。
理解に苦しむ。
そうだ、逆の発想で短距離ハードルではなく長距離ハードルならどうだろうか。
俺たち2年A組とB組は10km走。
分かりやすく言うまでもないが完璧に長距離走だ。
では2年C組とD組はどうか。
長距離ハードルというのだから10km走りながらハードル跳びというのはどうだろう。
ハードルはちょっと厳しく5メートル間隔だ。
最高じゃないか。
2年C組とD組の方々の心中をお察し致します。
俺と雪歩はなんと嬉しい事にちょっと楽なA組なので、
長距離ハードルと比べて楽な長距離走だった。
「こんな日に限って襲撃にあわないかなぁ」
実際襲撃がないほうが安全なのだが
ここのところあまり襲撃されていないので体がなまってしょうがない。
というか書いている自分が設定を理解していないので襲撃とは何なのか理解不能だ。
これだから中学生の書く小説というモノは面白い。
おまけにこの次体育なので襲撃が合った方が余計都合がいい。
「まあせいぜい穴掘って祈ることです」
雪歩が軽々しくにこにこしながら言った。
穴?
そうか
C,D組の長距離走+ハードルに更に落とし穴というトラップまで追加するのか。
さすが雪歩。
最近アイドルマスター軍団から迫害され続けているとあって考える事が黒いぜ。
トラップの穴を掘っている雪歩はとてもうれしそうだ。
その可愛い頭の中ではきっと阿鼻叫喚の地獄絵図を想像している事だろう。
おお、怖い怖い。
出来る事なら敵に回したく無いものだ。
「じゃあそろそろ戻りますね、穴全部掘り終えたしチャイムなりそうですから」
そういって雪歩は席に戻っていった。
ふと校庭を見てみるとハードルとハードルの間、
きっかりハードルから2.5メートル、
穴と穴とで5メートル間隔で落とし穴が掘られていた。
穴の直径は縦横1メートル。
平たく言えばジャンプを2倍しないとならないと言う事だ。
ハードルはそのまま走り抜けて倒しても全然余裕だが、落とし穴はそうはいかない。
深さ10メートルに渡るその穴の一番底では剣山がきっちり埋め込まれている。
おお、怖い怖い。
2年C組とD組の心中を心からお察し致します。
「ああ、ありゃ大変だなあ・・・。さて次の授業は・・・」
俺は小声でつぶやいた。
よかった、どうやら国語のようだ、数学ならこの次体育なのでなおさら困る。
数学は苦手中の苦手なのでここでこられたら苦痛の連続だ。
とは言うモノの筆者こと魂のフリーランスブログライター某Bは両方大得意だ。
強いて言うなら英語は大嫌いだったので英語の方が困る。
数学は大好きだ。
国語はもっと好きだ。
などと適当なことを考えながら授業を受ける。
この学校は表向きは普通の学校だが実は魔法使いと一般人の共同学校なのだ、
だからたびたび襲撃に会うこともある。
だから魔法使いっつー設定が臭いからなんとかしろっつーの。
まあそれを守る面もあって俺や雪歩たちがいる。
まあこいつらとあえてよかったかもな。
そんなことを思ううちに3時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「・・・・」
ここである重大なことに気づき現実へと戻される。
「残りの休み時間は!!?」
ざっと7分くらいだ。俺は心の中でひそかに、それでいて盛大に願っていた。
(襲撃、襲撃、襲撃・・・・)
残り3分に差し掛かった。やはり体育を受ける定めなのか。
あきらめかけていたそのとき。
「緊急連絡、緊急連絡、襲撃です。
皆さん速やかに先生の指示に従い非難してください。」
全校生徒へ向けられた校内放送が突然流れる。
担当の先生の声が微妙に慌てている。
正直自分でも設定を理解していないがきっと襲撃とはとても大変な事なのだろう。
「おっしゃーきたきた雪歩!!!真を連れて行くぜ!」
雪歩は若干複雑そうながらも真と訊いて喜んで「はい!」といって走って行った。
真というのは俺と雪歩の親友であり仲間だ。
雪歩は俺の彼女の筈である筈なのに真のことの方が好きみたいだ。
複雑なのは言うまでもない。
が、まあ雪歩程度の雌犬など肉奴隷としか思っていないから何という事はない。
真は見た目は活発でカッコイイしとても頼りになるやつなんだけど、
自分ではなーんか勿体ない事にもっと可愛くなりたいとかなんとか思っている。
今はクラスが違うけど去年は3人一緒のクラスだった。
C組の真はあんな地獄の長距離落とし穴ハードルから解放されて嬉しそうだった。
皆そろったことを確認してすぐさま廊下を階段へと駆けていった。
そして三人は勢いよく階段を下りて昇降口へ向かったのであった。
修正するの面倒なので終わり
続かないよ